井戸のある土地
なんでも売却の依頼を受けた土地で売主が敷地内に古井戸があったことを隠していたらしく、それが後で買主に分かり問題になったらしいのですが、仲介業者も売主に知らないと言われたらそれは知りようが無いよなぁと同情しました。
敷地内の井戸の埋め戻しを行う場合、水脈という生きているものを埋めてしまうことは良くないということで、キチンとお祓いをした上で息抜きの穴を設けるという対処をすることが多いですが、これには迷信的な部分もあるように思います。
実際は水脈が地表に近い土地では湿気が床下にこもるといったことがあるため埋め戻すときにも通気口を設けるということに由来しているのではないかと考えます。
また敷地内の井戸に対する認識も人や地域によってずいぶん異なるのも事実で、都市部では井戸自体が珍しく埋め戻すといっても「あーそうなんですか、それってお金かかるんですか?」といった感じの方も多いでしょうし、井戸が当たり前に活用されている地方では水の神様がいるところを埋めることに抵抗感を持つ方も少なくありません。
最近は災害への備えとして自家用の井戸を掘ることもありますし、埋め戻すどころか却って井戸が敷地内にあれば花壇の水遣りや洗車などにも使えて便利という合理的な考え方もあります。
ある同業者の方は、そもそも敷地内の井戸をあまりよくないものとする考えは怪談の番長皿屋敷に由来するのでは?といっていましたが本当のところはよくわかりません。
個人的には土地や家にかかわる行事には神事や縁起にかかわることが多いので、井戸についても埋め戻す場合には一通りの縁起は担いだ方がよいと思いますが、あまり神経質になるのもどうなのかなぁという風に考えています。
at 09:39, (株)しあわせハウジング, ノウハウ的な・・・
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